About us

松尾グループは Kavli Institute for Theoretical Sciencesで,角運動量を媒介とする非平衡現象の理論研究を行っています.主に,

  • 磁気回転効果を用いたスピン輸送
  • 磁気的界面をもつ接合系のスピン・バレー・熱輸送
  • 電磁場の角運動量と伝導電子スピンの相互変換を用いたスピン輸送

といった現象について,理論家だけでなく,実験家と密に連携した共同研究を行うことにも注力しています.


News

グループの最新情報については,twitterもご覧ください

2021-06-09 中堂さんらとのバーネット効果やNMRを用いた角運動量補償点の観測に関する解説論文がJ. Phys. Soc. Jpn.誌に出版されました。

2021-06-01 藤本くんらとの強磁性金属中の電流渦によって駆動されるZeeman相互作用とDM相互作用に関する理論論文がPhysical Review B Letterに出版されました。

2021-05-25  中堂さんとの共著論文Physical Review B誌に出版されました
核四重極共鳴実験で、
1.サンプルのみ回転
2.検出器のみ回転
3.サンプルと検出器を回転
を系統的に調べることで、バーネット効果、回転ドップラー効果、ベリー位相の関係を実験と理論の両面から明らかにしました

2021-01-25 藤本くんの反強磁性体のSTTに関する微視的理論論文がPhysical Review B誌に出版されました.

2020-11-09 表面弾性波由来の渦度とスピンとの結合を用いたスピン流生成に関して、様々な物質について系統的に周波数依存性を測定・解析した実験論文がPhysical Review B誌に出版されました。慶大能崎研との共同研究です。

2020-09-15 スピンホール磁気抵抗効果の微視的理論論文がPhysical Review B誌にacceptされました.

2020-09-14 中嶋・松尾『一般ゲージ理論と共変解析力学』(現代数学社)の予約販売がAmazon.co.jpで開始されました.サポートページはこちらです.

2020-09-02 Kretschmann配置における表面プラズモンを用いた伝導電子スピン流生成の理論論文が,Physical Review B誌にacceptされました.

2020-08-20 表面弾性波の渦度を用いて生成された交流スピン流を電気的に測定を行い,スピン渦度結合の定量評価を行った実験論文が,Physical Review B誌にacceptされました(2020-09-04 出版されました).

2020-07-07 磁性絶縁体にねじれ振動を誘起させるとマグノン流が生成することを理論的に示した論文が,Physical Review B Rapid Communicationにacceptされました.

2020-07-06 NMRを用いた,フェリ磁性体の角運動量補償点における磁壁モビリティの増大の観測に成功した実験論文が,Physical Review B誌のEditors’ Suggestionに選ばれました.

2020-06-16 層流状態の液体金属流体によるスピン流生成の実証実験結果がNature Communications誌に出版されました。

2020-05-27 磁気回転効果を用いたスピン波共鳴の観測に関するプレスリリース(JST, 日本経済新聞)です

2020-05-06 表面弾性波の作る渦度を用いて強磁性薄膜中にスピン波共鳴を起こすことに成功した実験論文がPhysical Review LettersにAcceptされました

2020-04-20 強磁性体と量子ホール状態にあるグラフェンの二層膜において、FMR緩和変調が量子振動することを示した理論論文がJPSJに出版されました

2020-04-01 藤本くんがPDとして加入しました.

2020-04-01 大湊くんがPDとして加入しました.

2020-04-01 Imperial College Londonの大上くんがVisiting scholarとして加入しました

2020-04-01 表面プラズモンポラリトンによるスピン流生成理論の論文がPhysical Review B Rapid CommunicationにAcceptされました

2020-04-01 単層TMDCにおけるValley-Spin輸送理論論文がPhysical Review LettersにAcceptされました

2020-03-14 スピントルクFMRの高精度測定法に関する実験論文がJournal of Magnetism and Magnetic Materialsに出版されました

2020-02-13 薄膜に閉じ込められた表面プラズモンの作る磁化勾配によってスピン流が生成されることを示した理論論文がNew Jourhal of Physics誌にAcceptされました

2019-12-04 交流スピン移行トルクの理論論文がPhysical Review B誌のRapid Communicationに掲載されました

2019-11-15 Schwinger機構によって真空からスピン流が生成されることを理論的に示した論文がProgress of Theoretical and Exprerimental Physics誌に掲載されました

2019-06-20 バルクマグノン流ノイズの1/3抑制を理論的に示した論文がPhysical Review B誌に受理されました.(2019-07-02 出版されました)

2019-06-13 スピン流が運ぶミクロな回転がマクロな動力となることを強磁性絶縁体のカンチレバーを用いて実証した論文がNature Communications誌に掲載されました.

2019-06-04 スピン自由度を含む相対論的流体力学の定式化に関する論文がPhysics Letters B誌に掲載されました.

2019-05-29 自然酸化銅では電流→スピン流変換効率に対して,スピン流→電流変換効率が1/300に小さくなる,電流・スピン流変換の非相反性を実験によって発見し,不均一材料中の電流渦に起因する可能性を理論的に示した論文がPhysical Revew Letters誌に掲載されました.

2019-04-25 バーネット効果(回転によって生じる磁化現象)で角運動量補償点を直接観測する装置を用いて,Ho_{3-x}Dy_xFe5O12の組成を振って室温に補償点を持つフェリ磁性体を作ることに成功した論文がApplied Physics Letters誌に掲載され,Featuredに選出されました.

2019-04-15 強磁性絶縁体から超伝導体へのスピン注入に関する微視的理論の論文がPhysical Review B誌に掲載されました.

2019-04-02 マグノン流の量子ノイズに関する理論論文がPhysical Review B誌に掲載されました。

2019-03-28 単行本『相対論とゲージ場の古典論を噛み砕く』(現代数学社)のサポートページを作成しました。

2018-12-18 月刊誌「数理科学」2019年1月号(特集:発展する物性物理 — 現代のキーワードを中心に –)に、「スピン流はめぐる」という記事が掲載されました。

2018-09-27 マグノンのWiedemann-Franz則とマグノン流ゆらぎに関する理論論文がPhysical Review B誌に掲載されました。

2018-08-02 バーネット効果を用いたフェリ磁性絶縁体の角運動量補償点直接観測の実証実験論文がApplied Physics Letters誌に掲載されEditor’s Pickに選出されました。

2018-06-01 トポロジカル絶縁体/磁性絶縁体接合系におけるスピンダイナミクスに関する論文がScience Advances誌に掲載されました。実験結果の理論解析を担当しました。

2018-04-01 松尾が 中国科学院大学カブリ理論科学研究所 准教授に着任しました。